はじまりはきみ、はじまりはここ。
ここに、あったかい家(ホーム)があるよ。
- 2024.08.23R6年度 起点だより 盛夏号発行しました。
- 2024.07.03みなてらす ~江戸川区版~ 掲載していただきました。
- 2024.05.07R6年度 起点だより 初夏号発行しました。
- 2024.02.15理事長の寄稿が掲載されました。
- 2024.01.09R5年度 起点だより 冬号発行しました。
- 2023.09.01R5年度 起点だより 夏号発行しました。
- 2023.08.30東都よみうり新聞(2023.8.25)の取材を受けました。
- 2023.07.07開設記念イベントを実施し、80名を超える方が参加してくださいました。
- 2023.05.14毎日新聞(2023.5.14 社会面)の取材を受けました。
私たちは、家庭に居場所がない十代の女の子の生活の場、自立援助ホーム「L’espoir /レスポワール(フランス語で希望)」を運営しています。
愛情のある家庭環境がなく、日常スキルを教わることや心の充足を与えられずに育ち、社会生活を送らなければならない子どもに、たくさんの愛情を注ぎ、生きる力をつけてもらいたい。
どんな家庭環境の子どもであっても、子どもには等しくその機会を持つ権利と必要があります。たくさんの大人に温かく見守られ、愛されるという子ども時代の経験は、その後の人生を生き抜くために欠かすことができません。
私たちは自立するその日まで安心して暮らせる環境を提供し、そして退所後も心の拠り所になるようなホームを運営していきたいと考えています。
自立援助ホームとは
児童福祉法第6条の3に基づく児童自立生活援助事業
義務教育終了後、何らかの理由で家庭にいられなくなり、または児童養護施設を退所し、働かざるを得なくなった、原則として15歳~20歳までの青少年が暮らすところです。青少年たちとスタッフはともに生活をしながら、社会で生きて行くための準備をします。
気づいていますか?
私たちの社会には、
こんな子どもたちがいます
支援から漏れてしまう10代の子どもたち
小さな子どもたちの支援は、ひと昔前に比べると激増し、今ではその子どもに合った様々な支援が行われるようになりました。一方で10代後半の子どもたちの支援は、とても少なく、充分な支援が行われているとは言い難い現状です。
虐待から逃れ、自立生活をするために、学校に通いたくても退学して働き、中には危険な夜の街に身を置かなければならない子どもたちもいます。やっとの思いで、身近な人に虐待の事実を話しても「もう働けるんだから嫌だったら家を出れば」「危険なら自分で逃げられるでしょ」「もう大人なんだから自分で何とかできるでしょ」こんな言葉を返されて、助けを求めてもその声が搔き消されてしまった子どもたちもいます。
どこにも居場所がなく、頼れる大人もいない子どもたちの中には、リストカットやオーバードーズなどで自分を傷つけ、「死にたい」「消えたい」と自死を考える子どももいます。
10代後半の子どもたちは、外見的には大人のように見え、ネットを使いこなし、アルバイトをして働けるようにもなるため、乳幼児に比べ、支援の必要がないように思われがちです。しかし、乳幼児期に救われずに、長期に渡る虐待や孤立に耐え、10代後半まで生き抜いてきた彼ら、彼女たちだからこその苦しさがあります。
何度も救いを求めても届かなかったために、大人に頼ることを諦め、虐待や家族の不和を自分のせいだと責め続けてきた、その時間が長かった分、心身への被害はより深刻になり、回復までに時間がかかります。そのため、自傷行為や依存、不安、うつ病などの精神的な苦痛、暴力のある交際や性被害、犯罪に関わるなど、乳幼児にはない問題に苦しんでいる子どもたちがいます。 まだ一人で生きていくには早すぎる年齢なのに、この世代の子どもの支援の必要性を多くの大人が認識できていないため、支援が行き届いていないのが現状です。更に18歳となり、児童福祉法の支援対象から外れた子どもたちは、頼る支援先がないまま、孤独と生活困窮に苦しんでいても、誰にも気づかれずにいます。
私たちの活動Our action.
私たちは、生きづらさを抱え、家庭に居場所がない女の子が、安全に暮らせる場所で安心して自立の準備をしてほしいと願い、自立援助ホーム「L’espoir (レスポワール)」を運営しています。ホームで暮らせる人数に限りはありますが、退所後もいつでも気軽に寄れる場として、彼女たちが必要とする間はいつまでも見守っていきたいと思っています。また、生きていくために必要な学びの場を作り、社会の中で生きていくこと、就職や生活や子育てが少しでも楽になるように支援をしています。