私たちは、家庭に居場所がない十代の女の子の生活の場、自立援助ホームL’espoir /レスポワール(フランス語で希望)を運営しています。

愛情のある家庭環境がなく、日常スキルを教わることや心の充足を与えられずに育ち、社会生活を送らなければならない子どもに、たくさんの愛情を注ぎ、生きる力をつけてもらいたい。
どんな家庭環境の子どもであっても、子どもには等しくその機会を持つ権利と必要があります。たくさんの大人に温かく見守られ、愛されるという子ども時代の経験は、その後の人生を生き抜くために欠かすことができません。
私たちは自立するその日まで安心して暮らせる環境を提供し、そして退所後も心の拠り所になるようなホームを運営していきたいと考えています。

私たちについて

自立援助ホームとは

児童福祉法第6条の3に基づく児童自立生活援助事業

義務教育終了後、何らかの理由で家庭にいられなくなり、または児童養護施設を退所し、働かざるを得なくなった、原則として15歳~20歳までの青少年が暮らすところです。青少年たちとスタッフはともに生活をしながら、社会で生きて行くための準備をします。

[全国自立援助ホーム協議会パンフレットより]
ホームについて

気づいていますか?
私たちの社会には、
こんな子どもたちがいます

支援から漏れてしまう10代の子どもたち

小さな子どもたちの支援は、ひと昔前に比べると激増し、今ではその子どもに合った様々な支援が行われるようになりました。一方で10代後半の子どもたちの支援は、とても少なく、充分な支援が行われているとは言い難い現状です。
虐待から逃れ、自立生活をするために、学校に通いたくても退学して働き、中には危険な夜の街に身を置かなければならない子どもたちもいます。やっとの思いで、身近な人に虐待の事実を話しても「もう働けるんだから嫌だったら家を出れば」「危険なら自分で逃げられるでしょ」「もう大人なんだから自分で何とかできるでしょ」こんな言葉を返されて、助けを求めてもその声が搔き消されてしまった子どもたちもいます。
どこにも居場所がなく、頼れる大人もいない子どもたちの中には、リストカットやオーバードーズなどで自分を傷つけ、「死にたい」「消えたい」と自死を考える子どももいます。
10代後半の子どもたちは、外見的には大人のように見え、ネットを使いこなし、アルバイトをして働けるようにもなるため、乳幼児に比べ、支援の必要がないように思われがちです。しかし、乳幼児期に救われずに、長期に渡る虐待や孤立に耐え、10代後半まで生き抜いてきた彼ら、彼女たちだからこその苦しさがあります。

何度も救いを求めても届かなかったために、大人に頼ることを諦め、虐待や家族の不和を自分のせいだと責め続けてきた、その時間が長かった分、心身への被害はより深刻になり、回復までに時間がかかります。そのため、自傷行為や依存、不安、うつ病などの精神的な苦痛、暴力のある交際や性被害、犯罪に関わるなど、乳幼児にはない問題に苦しんでいる子どもたちがいます。 まだ一人で生きていくには早すぎる年齢なのに、この世代の子どもの支援の必要性を多くの大人が認識できていないため、支援が行き届いていないのが現状です。更に18歳となり、児童福祉法の支援対象から外れた子どもたちは、頼る支援先がないまま、孤独と生活困窮に苦しんでいても、誰にも気づかれずにいます。

生きていく上で必要な知識やスキルを持たずに社会に踏み出さなくてはならないヤングケラー

生まれてから大人になるまでに、社会常識やマナー、習慣や文化、言葉を理解したり計算したりといった学習など、様々なことを両親や祖父母などの家族から自然に教わって身につけていきます。しかし、虐待や不適切な養育、家族の介護や貧困などにより、家庭の中でその機会を得られずに、生活に必要な知識や習慣を身につけずに大人になる子どもたちがいます。
また、周囲の子どもたちが塾や部活に通う中で、弟妹の世話や家族の介護、生活費のためのアルバイトなどに時間を費やし、学力を高める機会や学生の時しかできない経験を奪われてしまっているヤングケラーと言われる子どもたちがいます。
どんな環境に生まれようとも、子どもたちは誰もが等しく教育を享受する権利があり、生きていく上で必要なことを学べる機会が保証されるべきだと考えます。

予期せぬ妊娠によって、
さらなる悲しみと傷を負ってしまう女の子たち

虐待や不適切な養育環境にある女の子たちの中には、寂しさや不安から男性に居場所を求め、結果的にDVやレイプ、風俗店で働くことを強要されたり、心身に深い傷を負う被害にあうことがあります。
さらに不正確な避妊の知識により、予期せぬ妊娠をすることもあり、中絶せざるを得なかったり、自分が生きていくのに精一杯にもかかわらず、妊娠中の不安や悩みを誰にも相談出来ず、出産を迎えます。
出産した後は、まだ大人として社会に出る準備ができていないまま、子どもの養育とともに、住まいや生活を維持するために働かざるを得ず、危険な夜の街に親子で身を置くこともあります。子どもは養育者に愛され、受容されることによって、安心と安全を感じ、自分を大切な存在だと認識できるのだと思います。しかし、頼れる大人もなく、そのような体験がない若年女子が妊娠し、出産、子育てをしなければなりません。孤独と危険の中に親子で身を晒している子どもたちがいます。

私たちの活動Our action.

私たちは、生きづらさを抱え、家庭に居場所がない女の子が、安全に暮らせる場所で安心して自立の準備をしてほしいと願い、自立援助ホーム「L’espoir (レスポワール)」を運営しています。ホームで暮らせる人数に限りはありますが、退所後もいつでも気軽に寄れる場として、彼女たちが必要とする間はいつまでも見守っていきたいと思っています。また、生きていくために必要な学びの場を作り、社会の中で生きていくこと、就職や生活や子育てが少しでも楽になるように支援をしています。

  • 私たちがやりたいこと

    私たちについて

  • 自立援助ホームL'espoir

    ホームについて

  • 学び支援

    学び支援について

  • 経済的な里親

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お知らせNews.

202402.15
活動報告

理事長の寄稿が掲載されました。

202401.14
活動報告

起点だより冬号発行しました。

202309.01
活動報告

起点だより夏号発行しました。

202308.30
広報

東都よみうり新聞(2023.8.25)の取材を受けました。

202307.07
活動報告

開設記念イベントを実施し、80名を超える方が参加してくださいました。

202305.14
広報

毎日新聞(2023.5.14 社会面)の取材を受けました。

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